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イスラームの女性

イスラームにおいて女性は、従属させられて、地位は低く、虐げられていると理解されています。しかし本当にそうでしょうか? 何百万というイスラーム教徒がそのように暴虐的なのか、或いは偏見を持ったメディアにより捏造された誤認なのでしょうか?

1,400年以上前、イスラームは女性に権利を与えました。それは西洋社会で1,930年代にようやく謳歌されたものです。 アニー・ベサントは言っています。「キリスト教のイギリスが女性の財産権を認めるようになったのは、ほんの20年前です。一方イスラームはこの権利を最初から認めていました。イスラームでは女を一個人として認めていないというのは、中傷というものです。」(「ムハンマドの人生と教え」1932)

男も女も全て一人の人間、預言者アダム(彼の上に平安あれ)の子孫です。イスラームは両性が公平で丁重な扱いを受けること、それ以外は受け入れません。

 

報償も平等、責任も平等

男性も女性も同じようにアッラーを崇拝します。つまり同じ神(アッラー)を、同じ方法で、同じ聖典に従い、同じ信条の元、崇拝します。アッラー(アラビア語で、全ての創造者の唯一、真の神を指す)は、全ての人間を公正公平に審判します。男女両性の公平な扱いと報償について、アッラーはクルアーン中いくつもの章で強調して述べています。

アッラーは、男の信者にも女の信者にも、川が永遠に下を流れる楽園に住むことを約束された。また永遠〔アドン〕の園の中の、立派な館をも。(9:72)

本当にわれは、あなたがたの誰の働いた働きもむだにしないであろう。男でも女でも、あなたがたは互いに同士である。(3:195)

これらの章が、報償は個人の行動次第で、個人の性別によるものではないと示しています。人がいかに報償を受けるか、審判を受けるかは性別とは関係ないのです。

他の宗教と比較すると、イスラームは性別間に公平であると言えます。例えば、禁じられた木から食べたという理由から、イブはアダムよりも罪深いという考え方があります。イスラームはこれをも退けています。イスラームではアダムもイブも両者とも罪深く、両者とも悔悟し、神により許されました。

 

平等の権利—知識を得る

男性も女性も等しく知識を探求することが推奨されています。預言者(彼の上に平安あれ)は言いました。「すべてのイスラーム教徒に教育は義務である」。

また、偉大な女性イスラーム教徒の学者が預言者(彼の上に平安あれ)の時代に存在しました。何人かは彼の家族から、他の者は彼の教友やその娘達でした。その中でも卓越した存在がアーイシャ、預言者(彼の上に平安あれ)の妻です。彼女を通じてイスラーム法の四分の一が伝えられました。

その他にも法学の偉大な学者がいますし、著名な男性学者が彼女らの弟子から出ています。

 

平等の権利—配偶者を選ぶ

イスラームは女性に配偶者を選ぶ権利を与え、また結婚後も元々の姓を名乗ることで女性の地位を高くしています。

イスラームでは両親が娘を無理矢理結婚させるという印象が多く持たれています。これは文化的慣習で、イスラームに基づくものではありません。実際、禁じられているのです。

預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)の時代、ある女性が彼の元へやって来て言いました。「父が私を従兄弟に嫁がせました。父の社会的地位を高める為で、私は無理矢理結婚させられたのです。」預言者はその女の父親を呼び、面前で女に、結婚を続けるか無効にするかの選択肢を与えました。彼女は答えました。「アッラーの預言者様。私は父がしたことを受け入れます。しかし私は他の女性に見せたかったのです。(結婚に強制はないことを)。」

 

平等、しかし相違

一般原則として、男性も女性も平等の権利を持ちます。しかし特別に課せられている権利や責任は同一ではありません。

男女はお互いに補完するべき権利と責任があります。 解剖学的外見または内面の違いの他に、男女の脳が言語、情報、感情処理の上で微細な違いがあることを科学者は明らかにしています。

社会生物学の権威、ハーバード大学のエドワード・O・ウィルソンは言っています。女性は男性より言語能力、感情移入、社会能力において秀でている傾向にあり、一方男性は非依存性、遺伝子的優性、空間認識能力、数学的能力、階級に関する攻撃性、その他の特性において秀でている傾向にあります。

この両性を同じく扱い、違いを無視することは馬鹿げています。イスラームは男性女性がその本性に適した異なる役割を補い合うことを教えています。神は言っています。

男児は女児と同じではない。(3:36)

かれが創造されたものを、知らないであろうか。かれは、深奥を理解し通暁なされる。(67:14)

 

家族

神は、特徴のある役割、能力、責任を与え、男女を異なって創造しました。これらの違いは優勢、劣勢を示すものではなく、むしろ専門性を示します。イスラームでは家族は最も重要なものです。男性は家族の経済的生活に責任を持ち、一方女性は家族の身体的、教育的、心情的健康に貢献します。このようにして競争ではなく協力を促します。互いの責任を果たした後、確固とした家族が構成され、遂には確固とした社会へとつながります。

また情緒的に男性でも女性でも、互いがいなければ幸福な人生を送れません。この点についてアッラーは美しい言葉で語っています。

かの女らはあなたがたの衣であり、あなたがたはまたかの女らの衣である。(2:187)

衣は、身に付けると見栄えがいいだけでなく、心地良さ、ぬくもり、安心感を与えてくれます。これが夫と妻のあるべき関係だとイスラームは明示しています。

 

婚姻関係における愛と慈悲

預言者(彼の上に平安あれ)は、男性に、配偶者を最高の方法で扱うよう教えています。 「あなた方の内最も良い者は、妻に(扱いにおいて)最も良い者です。」

アーイシャ(預言者の妻)はある時尋ねられました。預言者は家庭ではどんな人であったかを。「預言者はあなた方の一人が家庭であるようです。しかし彼は最も寛大で最も寛容でした。妻の日常的な家事仕事を手伝うのを厭わなかったし、自分の服を縫い、自分の靴を修繕されました。」と、答えました。つまり彼は妻が行う仕事全てを手伝っていました。

またかれがあなたがた自身から、あなたがたのために配偶を創られたのは、かれの印の一つである。あなたがたはかの女らによって安らぎを得るよう(取り計らわれ)、あなたがたの間に愛と情けの念を植え付けられる。本当にその中には、考え深い者への印がある。(30:21)

母親と娘の気高い地位

母親は子供に対して、特に幼少時には、優しさ、保護、愛情というものを通して、最大の影響力を持っています。間違いなく社会の成功は母親次第です。よってイスラームでは母親の地位を讃え高めることは至極当然です。

アッラーはクルアーンで言っています。

われは、両親に対し優しくするよう人間に命じた。母は懐胎に苦しみ、その分娩に苦しむ。(46:15)

預言者(彼の上に平安あれ)はかって尋ねられました。

「預言者よ。人々の中で、私が最も良く付き合うべき人は誰でしょうか?」

預言者は言った。「あなたの母親です。」

男はその後二度聞いた「その次は?」、その度同じ答えが返ってきた。

四度目に預言者は答えた。

「あなたの父親です。」

母親への善良で親切な扱いは報償が与えられるだけではありません。実はイスラームでは、息子の養育にはない娘の養育だけに対する特別な報償が約束されています。

預言者ムハンマドは(彼の上に平安あれ)言っています。「誰しもアッラーが二人の娘を与え、親切にしたならば、それは彼が天国に入る理由となろう。」

 

結論

イスラーム以前は、女性は恥とされ、女児は生まれるとすぐ生き埋めにされ、売春は蔓延し、離婚は夫の手の内にのみあり、相続は男性にのみあり、抑圧は広範囲に及んでいました。イスラームが登場し、これらの慣習が廃止されました。現在でも「先進国」では、女性は尊敬、尊厳、名誉を受けず、ましてや平等な仕事に平等な賃金など望むべくもありません。しかしながらイスラームでは女性は貴重で高貴なものと見なされ、軽視されたり屈辱の対象ではありません。中東の国々やイスラームの家族で時々見られる女性の間違った扱いは、イスラーム教徒が誤って従っている文化的要因によるもので、イスラームではありません。

もしイスラームが抑圧的教えならば、どうして世界中で多くの女性が喜んでイスラームに入信しているのでしょうか?

最後に私達の主、あなた方の主、そして全男性女性の創造者にして扶養者の言葉を引用します。

「本当にムスリムの男と女、信仰する男と女、献身的な男と女、正直な男と女、堅忍な男と女、謙虚な男と女、施しをする男と女、斎戒(断食)する男と女、貞節な男と女、アッラーを多く唱念する男と女、これらの者のために、アッラーは罪を赦し、偉大な報奨を準備なされる。」(33:35)

 

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